用途をまとめると
- 電動ドリル
木材や金属への穴あけに特化した道具。(HiKoki:真ん中上の緑のやつ) - ドリルドライバー
ネジ締め用。クラッチがついていて,締め込む力を設定できる。制約はあるが穴あけもできる。(Panasonic:右の白黒のやつ。インパクトモードにもなる) - インパクトドライバー
ドリルドライバーに打撃機能を加えた物。穴あけもできないことはないが,気を付けないと打撃にドリル刃が負けて折れる。(Panasonic:右の白黒のやつ。ドリルドライバモードにもなる) - 振動ドリル
コンクリートやレンガなどへの穴あけ用。振動を加えることで目詰まりを防ぐことができる。繊細な作業には向かない。(下のBOSCHのやつ)
ギターの製作で主に使うのは「電動ドリル」です。かなり精度の高い穴あけ能力が必要になってきます。本来ならラジアルボール盤を使うのがベストでしょうが,使用頻度・設置スペース・価格の面から,趣味で持つのはハードルが高いです・・・
ギター製作に必要な機能
ただ穴があけばよいというわけでもなく,使い勝手の良さも大切。そして何よりお値段も重要。人それぞれ大事なポイントは違うと思いますが,私がギター作りに必要だと思うすべてをクリアしているドリルがこのHiKoki(日立工機)の「D10VH2」です。
まずは当たり前のことですが,精度の高さです。
上の写真には載せていませんが,普段適当な作業に使っている某社の電動ドリルと比較してみます。D10VH2の精度の高さが光ります。
穴のサイズ,位置ともに0.1mmのオーダーで決めていかないといけないギター作りには欠かせない精度です。
そして次にドリルスタンドへの取り付けができること。
垂直な穴を正確に空けないといけないギター作りでは,手持ちの作業では無理があります。このドリルはφ43の首があるので,スタンドに取り付けが可能です。
スタンドに付ける場合,回転したままにしてくれるスイッチストッパと,回転速度を調整できるダイヤルがあることも必須条件です。ドリルのスイッチを握っていなくても回転を続けてくれないと困るのです。そして回転速度も全開では困るのです。大きな錐を使うときには低回転で固定したいこともあるので,速度の調整ダイヤルがあるととても便利です。
そしてパワーも必要です。
ギターに使う木材は広葉樹なので結構な堅さです。300W程度では悲鳴をあげることもあるので大きなトルクが必要です。D10VH2の出力は680Wです。50mmのウォルナットでも加工できます。
というわけで,ギター作りに必要な機能をすべて備えたこの電動ドリルが1万円程度で手に入るのです。ギター製作だけでなく,いろんな場面で安心して使えるドリルです。
もし壊れたとしても,私はまたこれを買い直すでしょう。それぐらい使い勝手の良いお気に入りのツールです。
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